同性カップル、世田谷でも要望書提出へ。性同一性障害の区議、上川あや

東京都渋谷区が同性カップルに「結婚相当」との証明書を発行する条例案を3月議会に提出する方針を決め、議論が高まっています。

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そんな中世田谷区の上川あや区議(47)は、同様に同性カップルを夫婦と同等に認めるように求める要望書を、3月上旬に区長に提出することを明らかにしました。

2003年に「性同一性障害」であることを公表して当選した“元男性”の上川あや氏は「(同性カップルへの)お墨付きがほしい」と訴えています。

男性として生まれ、30代まで「性同一性障害」と向き合ってきた上川あや区議。

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このほど渋谷区が、同性カップルへの“結婚相当証明書”を発行する条例案を3月議会に提出する方針を決めたことを知り、「条例はハードルが高い。他の自治体にはなかなかまねできない」と驚いたといいます。

そして「世田谷区も―」との思いをあらためて強くしたそうです。

上川氏は、これまで無所属の世田谷区議として「LGBT(性的少数者)の相談窓口創設」や「点字ブロックの安全規格統一」など社会的弱者のために尽力してきました。

12年に、渋谷区議会で初めてLGBTの権利保護に関する質問があったことを知り、触発と刺激を受けました。

そこで昨年9月に、世田谷区議会で「同性パートナーシップを何らかの形で認めてほしい」という趣旨の質問をすると、保坂展人区長は前向きな回答をしたといいます。

今回の渋谷区のように、一定の強制力を伴う条例制定を目指すには、議会の多数会派を取り込む必要があり、政局事情の違う世田谷区では難題。

そこで上川あや氏は「同性カップルの証明書」など、区が独自に発行するものを作ることは実現の可能性があると考え、3月第1週に同性カップル約10組とともに、区長に要望書を提出することを決めました。

「ただ公のお墨付きが欲しいだけなんです。国勢調査からも除外され、住居すらままならない人々の権利を取り戻したい」と涙を浮かべ訴える上川あや氏。

まだ「性同一性障害」という言葉すらも世になかった13歳のころ、初恋の相手は男子だった上川あや氏。

3兄弟の次男に生まれ、17歳まで母にもカミングアウトできなかった。

現在は身も心も「女性」となり「とても幸せ。すべてカミングアウトして自由になれた。本当は静かに暮らしていたかったけど、政治家になったからには」と決意を見せています。

上川あや氏は、4選を期す4月の統一地方選を前に「弱者の権利」のため新たな一歩を踏み出す。

渋谷区でも賛否が分かれているこの課題。一体この先どうなるのでしょうか。

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