【北九州監禁・緒方一家監禁殺人事件】報道規制で隠れた凶悪事件の真相

そして、松永太が起こした事件の中で最も残忍な事件といわれる「緒方一家殺人事件」が起きてしまいます。

緒方一家殺人事件

北九州監禁事件の犠牲者である虎谷久美雄さんの時もそうですが、松永太が起こした事件には物証がありません。

全て跡形もなく消し去ってしまうからです。

したがって、記載している内容は全て生き残ったA子さん、緒方純子などの事件関係者の証言によって明らかになったものです。

緒方純子の逃走

女性が逃走したあと、なかなか新しい金主を見つけることが出来なかった松永太は、緒方純子に金の工面をするように命じました。

緒方純子は、母の静美や妹の理恵子に金を貸してもらえるように頼みますが、なかなかうまくいきませんでした。

そこで緒方純子は自ら働いて金を稼ぐことを決意します。

1997年4月に緒方純子は、長男の世話をA子さん(当時中学1年生)に任せ、次男を静美さんの実家に預け、大分県のスナックでホステスとして働き始めました。

しかしこれによって、緒方純子が松永太の元に帰らなくなります。

緒方純子が逃亡したと知った松永太は、緒方純子が虎谷久美雄さんを殺害したということを口実に、父の誉さん、母の静美さん、妹の理恵子さんを自分のマンションに呼び寄せました。

そして、「身内に殺人犯がいることをバラされたら世間体が悪くなる」と、一芝居打たせます。

その内容は、「松永太が自殺した」と嘘を言って、緒方純子を呼び戻すというもの。

家族から連絡を受けた緒方純子が松永太のマンションに戻ると、松永太の遺影が飾られ、線香が焚かれていました。

緒方純子が松永太の遺書を読んでいると、押入れの中から松永太が出てきて、「残念だったな!」と言いながら緒方純子に飛び掛りました。

緒方純子はこの時の記憶がないと言っていることから、これはA子さんの証言であると思われます。

その後、緒方純子は松永太から一層の虐待を受けることなります。

2度目の逃亡

その後、松永太はA子さんに緒方純子の監視を命じます。

そして、逐一報告することを義務付けました。

この報告の内容次第では、緒方純子は通電などの虐待を受けることになり、虎谷久美雄さんと同じような扱いを受けていたことがわかります。

1997年5月、A子さんの監視下で外出した緒方純子は、あまりの辛さに自殺するために逃走を計ります。

しかし、A子さんによって阻止され、その後マンションに戻った緒方純子は更なる虐待を受けることとなりました。

これにより、緒方純子は気力を失い、完全に松永太に支配されるようになります。

緒方一家を支配下に

緒方家の人間は、娘の純子が殺人犯であるという負い目から、松永太の言いなりになっていきます。

また、松永太は1997年4月から、緒方純子の妹である理恵子さんとの肉体関係が始まったと供述しています。

これにより、このあとに理恵子さん夫婦の関係が悪化し、事件が露見するのが遅れたとも言われています。

この頃から、松永太は緒方家から数千万円もの金銭を貢がせていました。

最初に松永太のマンションに通っていたのは父の誉さん、母の静美さん、妹の理恵子さんの3人でしたが、その後理恵子さんの夫である主也(かずや)さんも加わることになります。

主也さんは緒方家に婿養子として入り、温厚でおとなしい性格だったといいます。

また、主也さんは元警察官という経歴の持ち主で、松永太は「主也は信用できない」と警戒していました。

そこで松永太は、主也さんを緒方家の大黒柱として持ち上げ、主也さんからの信頼を得ていきます。

そして連日酒を酌み交わし、緒方一家から聞き出した様々な秘密を聞かせていたといいます。

その内容は

  • 過去に理恵子さんが妊娠・中絶をしていたこと
  • 主也さんとの結婚後も職場で不倫していたこと

など。

更には、

  • 未だに土地を主也さん名義にしていないのは婿養子だからと下に見られている

などと連日吹き込み、主也さんの緒方一家に対する不信感を募らせていきました。

次第に主也さんは緒方一家に対する不満をぶつけ始め、松永太を良き理解者として気を許すようになります。

そして松永太が「緒方一家は殴られて当然の存在だ」と主也さんをそそのかし、誉さん、静美さん、理恵子さんの3人を殴らせます。

松永太に「もっと強くしないんですか?」と言われると、主也さんは3人を更に強く殴ったといいます。

そんな中でも、松永太は主也さんの些細な間違いなどを取り上げて主也さんを責める部分を緒方一家にも見せ、中立であるという立場を演じて双方からの信頼を得ることを怠りませんでした。

こうして緒方一家の関係を壊し、結託されることを防ぎながら自らが頂点に立った松永太は、巧みに聞き出した各々の秘密や弱みを利用して、執拗に責め立てて罪悪感を植えつけていきます。

さらにその内容を書面として残し、心理的に緒方家の人間を拘束し、支配力を高めていきました。

主也さんが「子供たちを残して北九州に来るのは心配で中々来られない」ともらすと、1997年の8月に小倉の夏祭りをきっかけに理恵子さんと主也さんの子供である、彩ちゃんと優貴くんを、マンションに連れてこさせます。

緒方一家への暴力

1997年8月になると、誉さん、理恵子さん、主也さんは、勤務先を頻繁に欠勤するようになりました。

保育園に通っていた優貴くんは8月末で退園、小学生だった彩ちゃんは転校先の小学校にほとんど通わなくなり、主也さんは9月19日を最後に出社しなくなりました。

この頃緒方家の親戚が、誉さんや静美さんの様子がおかしいことに気付き忠告をしますが、既に松永太にコントロールされていた緒方家の人間は聞く耳を持ちませんでした。

親戚たちは警察にも相談・情報提供を行いましたが、ついに緒方一家全員が完全に行方をくらませてしまいました。

緒方一家が完全に小倉の松永太のマンションに移り住むと、一家への虐待が始まりました。

  • 食事は1日2食でメニューはカップラーメン等のみ
  • 布団の使用は禁止でリビングで雑魚寝
  • トイレの使用は制限されている
  • 小便はペットボトルにさせる
  • トイレは誰かの監視の下、1日1回のみ大便のみ可

そして、通電も当然のように行われていました。

通電を受けるのは、松永太がランク付けした順位が最下位の者というルールが設けられ、その順位は常に変動しているものでした。

緒方一家は皆が通電を受けるのを避けるため、松永太からの評価を上げようと家族の秘密などを告げ口していました。

当然、身内を売り合うことで家族の絆なんてものは存在しなくなっていきました。

父、誉さん殺害

1997年12月、緒方一家の中で最初の被害者である誉さんが死亡。

原因は緒方純子が行った通電によるショック死でした。

裁判では殺人ではなく、傷害致死となっています。

かつて願いを聞いてくれなかった誉さんに優貴くんが「おじいちゃんなんか死んじゃえ」と言った事があったため、松永太はそのことを持ち出し「優貴が死を望んだから死んだんだ」と優貴くんに罪悪感を植えつけました。

また、松永太は一家に話し合いをさせて、誉さんの遺体を処理させるように誘導。

死体の解体中にクリスマスパーティーや、松永太・緒方純子の長男の誕生日の記念撮影が行われたといいます。

母、静美さん殺害

誉さんの死後、通電は静美さんに対して行われることが多くなりました。

通電が集中したこともあってか、静美さんは奇声を発するようになり、浴室に監禁されます。

1998年1月20日、松永太は静美さんの処遇について一家に話し合いをさせます。

緒方純子や理恵子さんが、殺人以外の方法を提案するも却下。

緒方純子が殺人を提案すると、「一家で決めたこと」と強調し、実行させます。

そして、理恵子さんが足を押さえ、主也さんがコードで首を絞めて、浴室で静美さんを殺害。

静美さんの遺体を処理させた後、松永太はマンションをもう一室用意して、一家を分散して住ませることにしました。

  • マンションA:松永太・緒方純子・長男・次男・理恵子・彩
  • マンションB:A子・主也・優貴

それぞれに子供を置き、逃亡を阻止する考えがあったと言われています。

妹、理恵子さん殺害

静美さんの死後、虐待のターゲットは理恵子さんになりました。

繰り返される通電、髪の毛を滅茶苦茶に切り落とされ、裸に乳首にガムテープを貼っただけの姿で生活させられるなど、非情な虐待が行われました。

毎日の通電が原因となり、理恵子さんは耳が遠くなります。

松永太が指示を出しても聞き取ることが困難になり、聞き返すことが増えていきました。

松永太は、「理恵子はおかしくなった」「静美みたいになったらどうする」と言い、理恵子さんを除いた一家に話し合いをさせます。

当然、殺害させるためです。

そして、主也さんは当時10歳だった彩ちゃんと共に殺害を決行。

浴室で彩ちゃんが母親である理恵子さんの足を押さえ、主也さんが首にコードをかけました。

首にコードをかけられた理恵子さんは「かずちゃん、私死ぬと?」と言い、「理恵子、すまんな。」と言いながら主也さんは理恵子さんを絞殺。

理恵子さんを殺害したあと、主也さんは「とうとう自分の嫁さんまで殺してしまった」と泣いたと言います。

理恵子さんの遺体は、これまでと同様にバラバラにされ、液状にして処理されました。

義弟、主也さん殺害

理恵子さんの死後、ターゲットになったのは主也さんでした。

性器への通電が多かったため、主也さんの性器は水ぶくれになっており、見るも無残なものだったといいます。

食事もろくに与えられなくなり、当然衰弱していった主也さんは下痢や嘔吐を繰り返すようになりました。

1998年4月13日、松永太は浴室に閉じ込めていた主也さんに眠気防止の栄養ドリンクと500mlの缶ビールを渡してその場を離れます。

主也さんはそれらを飲み干し、1時間後に死亡。

この際に死亡を確認したのは娘の彩ちゃんで、松永太・緒方純子に対して父の死亡報告をしています。

逮捕後に松永太は「死ぬと思ったから最後にビールを飲ませてやった」と供述。

裁判では「高度の飢餓状態に基づく胃腸管障害による腹膜炎であったと考えるのが妥当」とされています。

甥、優貴くん殺害

主也さんが死んだことによって、大人は松永太と緒方純子しかいなくなりました。

残っているのは、2人の子供である男の子2人と、A子さん、彩ちゃん、優貴くん。

実子である子供2人と、その面倒を見ていたA子さんは優遇されていましたが、彩ちゃんと優貴くんは悲惨な境遇に追い込まれることになります。

緒方純子が「彩と優貴は悪いことをしていない、主也の実家に帰らせてあげてほしい」と頼み込みますが、松永太はそれを却下。

逆に「子供に情けをかけて殺さなかったために、大きくなって復習されたという話もある」などと言い、緒方純子に殺害の決意をさせます。

そして、松永太は彩ちゃんを呼びつけて話しました。

「お父さんもお母さんもいない、これからどうする?」

そう問うと、彩ちゃんは「誰にも何も言わないし、弟にも喋らせない。だから帰らせて下さい」と答えたと言います。

しかし松永太は「彩も殺人をしているし、死体もバラバラにしている」「黙っていて済むことなのか?」と幼い彩ちゃんを追い込んでいきます。

そして「優貴が可哀相だから、お母さんのところへ行かせてあげる?」と言い、彩ちゃんに優貴くんの殺害を決意させます。

そして1998年5月17日、緒方純子・彩ちゃん・A子さんの3人で優貴くんを殺害。

当初緒方純子は自分1人で殺害することを提案しましたが、松永太に「3人でやれ」と命じられたといいます。

A子さんが足を押さえ、緒方純子と彩ちゃんが左右から電気コードを引っ張り絞殺。

A子さんが殺害に実質的に加わったのは、この時が初めてでした。

姪、彩ちゃん殺害

優貴くんの死後、松永太は彩ちゃんに通電を繰り返して衰弱させていきました。

まだ幼い彩ちゃんの性器にも通電は行われました。

そして、「あいつは口を割りそうだから処分しなきゃいけない」とA子さんに告げます。

緒方純子は優貴君殺害後に解体道具を多めに買うように言われていたことから、彩ちゃんの死体解体準備と認識していました。

1998年6月7日、浴室に閉じ込められていた彩ちゃんは、緒方純子とA子さんが来たのを見て、全てを察したかのように自ら台所に横たわったといいます(優貴くんが死亡したのと同じ場所)。

また、首を絞めやすいように自分で首を少し持ち上げたそうです。

こうして、緒方純子とA子さんは彩ちゃんを絞殺しました。

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 この記事へのコメント

  1. 匿名 より:

    こんな悪魔の様なのが本当に居たんだ
    青鬼(小説版)の卓郎が大人になった感じ
    A子さんや松本太の子供、とっさに逃げて難を逃れた
    (殺人をしたりされたりする事を)元妻が見た状態で公開処刑して欲しい

    コンクリート事件や川崎中1殺害事件よりも腹が立った

  2. より:

    この主犯者は死刑確定していますが、15年経った現在も未だのうのうと生きています。
    にしてもこういったTVで報道できないレベルの事件ってどうやって世間に広まっているんですかね…いずれは忘れられ都市伝説と化してしまうんでしょうね。

  3. トビー より:

    早く死刑執行してください。こんな鬼畜が生きていると思うだけで胸糞が悪い。

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